#7日間ブックカバーチャレンジ
DAY3
新史太閤記(司馬遼太郎著)
■あらすじや概要
秀吉の少年時代から、流浪の生活を経た末に織田信長に仕えて出世を重ね、本能寺の変後に自ら天下取りに乗り出す様が躍動感溢れる筆致で描かれる。小牧・長久手の戦い後の徳川家康との講和で筆を置き、秀吉の晩年には触れられない。(Wikipediaより)
■選書理由
何も持たない農民上がりの少年が世界でもまれに見る出世を果たすまでのストーリーは読んでいてとにかく痛快。(晩年の嫌な秀吉が描かれていないのも◎)
最初に読んだのがいつだったか忘れたけど、今でも半年に一回ぐらいは読み返してしまう。
石垣の補修・一夜城・鳥取城攻め・高松城の水攻めのあたりは最高。それらに共通しているのが、当時の常識とされていた手法にとらわれず、さらに良い方法で解決していくところ。
川の下流にお城を作るとき、普通なら「力攻めして、時間を稼いでいる間に資材を運んで城を作る」けど、「川の上流でこっそり城の一部分を作っておいてから最後に完成させる」なんてことをやってのける。お城を攻めるときも、普通は力攻めか包囲して兵糧が尽きるのを待つ、とかだけど、力攻めは人がたくさん死ぬし、包囲は時間が借りすぎる。そこで秀吉がとった作戦とは?それは君の目で確認してくれ!(ネタバレ回避)
「自分が本当に成したいことは何か?」「そのための手法として、常識だと思われている方法以外に解決策は無いのか?」と考えることを教えてくれた。
■読者にどんなメリットがあるか
偉人の逸話に触れられるようなお話は、色んな解釈が出来て日々の仕事にも活かせるような気づきが結構多い。あと、司馬遼太郎の歴史小説は、とにかく読みやすいのでお勧め。
■好きなフレーズ
~寧々との祝言の日の発言~
「まあよい。一生、互いに達者でいこう」
選書理由とかと全く関係ないけど、凄く好きなシーン。結婚生活の指針とかにしてる。