くちばしコンサルティング

人事や経営を学べるブログ。中小企業診断士・人事コンサルタント山本遼が書いています。

管理職は「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」のではないか。 その 1

タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない

(原文:If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.) 

 

とは、レイモンド・チャンドラーが生み出したハードボイルド小説の探偵、フィリップ・マーロウが『プレイバック』で語った名言です。

僕の座右の銘のうちの一つでもあります。この小説読んだことないんですけど。

 

 優しく生きる・人に親切にするというのはいつの間にか生まれた自分の信条なので、そのあたりについては比較的自信を持っていましたが、配偶者や扶養家族(ねこ)とかを持つようになって、やっぱり強さは必要だなと思うようになりました。

 「仕事はお金じゃない」という価値観があってもいいと思いますが、家族が何かをやりたいと言ったときに「ごめん、俺、仕事は金じゃないと思ってるからそれをやらせてあげることは出来ない」とかあんまり言いたくないなぁと思うことが出て来ました。やっぱり楽しそうにしているのを見るのはいいもんです。

 ただ、それが旅行とか無駄遣いとかなら我慢しろと言うかもしれないけれど、例えば生死に関わるような医療行為に必要なお金だったら、「仕事はお金じゃない」とか考えていたことを後悔するんだろうなと思うわけです。

 だからといって、お金を得る為に不法行為をするつもりは全く無いですが、「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」という言葉は強く思うところです。

 

で長い長い前置きでしたが、この「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」というのが、管理職にも当てはまるんじゃないかなあ、というのが今回のお話です。

 

人事マネジメントの原則における管理職の定義

人事マネジメントの原則をご存じでしょうか。 組織には大きく分けて3つの階層があり、それぞれに役割が異なるというものです。 具体的には以下のようなイメージです。

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トップマネジメント

トップマネジメントは、いわゆる経営層(役員・取締役・執行役員)という存在です。
トップマネジメントの役割は、会社の方針を決定することにあります。資本を効率良く運用する職務と言い換えても良いかもしれません。投下した資本に対して適切な利益を確保するため、方向性を定め意思決定することが求められています。

ミドルマネジメント

ミドルマネジメントは、いわゆる管理職は事業で利益を生み出す職務です。経営層が決定した意思に従って、利益を出すために事業を執行・運営することと言えます。組織を動かして、成果をあげることを求められています。

 

ロワーマネジメント

ロワーマネジメントは、いわゆる一般社員層は、効率的に業務を遂行する職務と言えます。
指示された業務を効率良く遂行することです。基本的には言われたことを正確にということだけでなく、現場目線で見つけた改善を求められています。

 

整理するとこんな感じです

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管理職に求められる役割とは?

管理職の役割とはなんぞや?ということを考えるために、人事マネジメントの図に、△をつけました。

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管理職は△の上の方の頂点に位置しています。これが管理職の統制範囲だと言えます。つまり、一番上に管理職がいて、その下に部下が数名居るということです。

 

ここで、さっきの管理職の定義を思い出してみてください。
 ミドルマネジメント、いわゆる管理職は事業で利益を生み出す職務です。経営層が決定した意思に従って、利益を出すために事業を執行・運営することと言えます。組織を動かして、成果をあげることを求められています。

 

管理職の役割をまとめると・・・

管理職は、上記のことを行なわなければなりません。業務レベルに落し込むと以下のようになります。

・経営層の示した方針を理解し、自身の組織が効率的に動けるよう施策を考える
・施策を自身の部下に落し込む
・組織で成果を上げる 

 

組織で成果を上げるというのは?

さらに、「組織で成果を上げる」という部分について考えてみましょう。一般的な組織では、現状維持を求められることはありません。同じ人員数なら量か質の改善を求められるし、外部環境が厳しいとか人員が減った等の理由によって量や質が同じで良い、ということになったとしても、メンバー一人あたりの生産性向上は求められます。
つまり、今ある戦力で、だけでなく、長期的な視野にたった部下のレベルアップも求められているというわけです。

なので、管理職に必要なスキルはさっきの3つに1つ足して、4つになります。

・経営層の示した方針を理解し、自身の組織が効率的に動けるよう施策を考える
・施策を自身の部下に落し込む
・組織で成果を上げる
・部下を育成する

 

次回は、このそれぞれについて考えていきたいと思います。

 

今日のまとめ

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