くちばしコンサルティング

人事や経営を学べるブログ。中小企業診断士・人事コンサルタント山本遼が書いています。

就活生向けエントリ(弱みは戦略的に使う)

※本エントリは私の出身大学のゼミ生に伝えている内容を一部加工して再掲しています。

 

今日は「弱み」について考えてみることにします。

 

弱みを敢えて話すことのメリット

自己分析で「病む」原因のNo1とも言われる、自分の弱みを分析するという行為。
弱みを考えたり人に言ったりするのは非常にシンドイことですが、実はいいこともあったりします。


アメリカのダイレクトマーケティングの神様的な人に、ジョセフ・シュガーマンという人が居て、その人が格好悪いサングラスを売ることになったときに使った売り文句が「見てください。このサングラス、ダサイでしょう?(笑)でも、この形には意味があるんです。実は掛けると視力が改善されるんですよ!」といったようなものでした。弱みを敢えて言うことで、①正直者だと思わせるという効果と②長所のプレゼンをしやすくするという効果を得たのですね。


ダサいサングラスを手に「このサングラスは非常にいい機能があります!」と言うだけでは、「でもダサイじゃん」と思われてしまって効果が出ないから、逆に自分から弱みを言っちゃうという戦略です。

 

就活で使うべき弱み

なので、よく就活本で言われる「短所は長所を裏返しにしたものにせよ」というのは、半分あたりで半分足りない。「私の欠点は人に甘いことです。でも、逆に言えば優しいと言われることもあります」とか、そういうのではない。長所を強化するために戦略的に使う必要があるわけです。

例えば、自分の強みとして「自分は準備を入念にして、結果を出した」ということを言いたいと考えているならば、それをアピールするための要素として弱みを見つける方が良いです。この場合は、「本番で緊張する」など。
そうすることで、「私の弱みは本番で緊張してしまうことです。ただ、試合では良い結果を残したいという気持ちは人一倍あったので、本番で緊張しなくて済むよう準備をしっかりして、試合で8割しか力が出せなくても優勝できるようにしました」と話
せば、ストーリーがまとまって強みが活きるイメージです。

 

 

まず「弱みを見つける」「人に分析して貰う」と考えるのがそもそもの間違いなわけですね。「弱みは自身の長所を強化するためのトッピング」みたいなもんです。すいかに塩をかけたら甘くなる、というイメージですね。

 

弱みはあっていい

あと、それでも悩む人は多いと思うので書きますが、弱み自体あってもべつに構わないと思います。


私の短所は「細かい作業や、自分で納得出来ない作業を決められた状態で続けることが出来ない」ということだったりしますが、「本当に克服しなければならないか?」
というとそうでもなく、別の長所を伸ばしたり、そういう能力が要求されるような仕事に就かないという方法で解決することが出来ています。

「3枚複写の紙に記載した上で、支店に社内便で送付する→支店で1枚目と2枚目に捺印し、顧客に送付→顧客から返送されてきた書類が記載すべき部分に署名、捺印されているかを確認→3枚目はキングジムにファイリングして1枚目は支店に返送」する業務を「毎日朝9時までに処理完了すること」みたいなことを命じられていたときは本当に苦手で苦手で仕方なかったですが。

 

このように、そもそも人間短所はあって当たり前だし、「克服する」以外の解決方法を取れることだってあります。

 

また、今までも企業の偉い人とたくさん接する機会はありましたが、偉い人ほど欠点だらけだったりします。忘れ物をよくする人も居れば、すぐ怒っちゃうひとも居る。 短所がある人は成功できない、なんてことは絶対にないです。

その分、パワフルだったりものすごく頭が良かったり、長所を抜群に伸ばしていらっしゃることが多かったです。

 

まあ、そんなこんなで就活は楽しくやっていきましょう。というお話でした。