くちばしコンサルティング

人事や経営を学べるブログ。中小企業診断士・人事コンサルタント山本遼が書いています。

就活生向けエントリ(その強み、もっと具体的に。)

※本エントリは私の出身大学のゼミ生に伝えている内容を一部加工して再掲しています。

 

今日は、貴方の強みをもっと具体的に話せるようにして貰いたいと思います。

そのためにまず、便利だけど意味の無い抽象的な言葉について考えてみたいと思います。

 

ビッグワード

社会人経営大学院のグロービスで提唱されている言葉で「ビッグワード」というものがあります。
例えば、

「総合的 / 効果的 / 最適 / 戦略的 / 改善 / 推進 / 再構築 / 徹底 / 検討 / 調整 / 抜本的 / シナジー / 努力する / 極力」など。

 不祥事が起きたときの謝罪文などで次のように使います。

「このような不祥事が二度と発生しないよう、効果的かつ最適なチェック体制を総合的に検討し再構築し、社員教育を徹底します」 

 結局何するの?が判らないから、謝罪文でこういうこと言った会社は”ほぼ確実に”再発させます。(まぁ、実際は「社外の人にアクションプランまで話す必要は無い」からぼやかしていることが多いと思うんですが、社内向けまでこれだと確実に再発させます。)

 

就活におけるビッグワードとは?

さて、それを就活に適用すると・・・というのが本題。

 

みなさんが考えている自身の”強み”などの中に「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」等が存在していると思われますが、それらは一体どんな意味であろうか、ということをもう一度考えてみてください。

例えばコミュニケーション能力は、TOEICを参考にすると「読む・聞く・話す・書く」に大別されますね。

更に、インプット項目の読む・聞くについては理解するということがゴールとなろうと思いますが、「相手が明確に話して・書いてくれたこと(そこのペンをとって私に渡して)を理解する」のでOKとするのか、いわゆる忖度(そんたく)のように、「相手が明示していない内容まで含めるのか(昨日寝不足でさぁ、との相手の発言に対して、そうなんだ、で終わるのではなく、体調に配慮した発言をするなど)」も出来て初めて出来たと言えるのかには意見が分かれるところだと思います。


アウトプットの方も、話して終わり・書いて終わり(私はあの人にちゃんと伝えたのでそれで終わり!だって言ったもん、動かないあの人が悪いのよ。何か問題ある?)かというとそうではなく、相手の立場や心情・知識レベルを把握した上で適切な指示を行ない行動に繋げるといったように、「相手を動かす」ということまで含めるかどうかと言うことも意見が分かれるところですね。


更に更に言うと、自国民を相手にしているか、海外の人を相手にしているか・1対1での関係か、1対多であるか、でもそれぞれの難易度は大きく異なります。

このように、一般的な表現にしても、細分化する余地はまだまだあります。そのため、より詳細に考えていく必要があります。

 

具体的に強みを考えることで出てくる、伝わりやすくなる以外のメリット

そして、このように細分化すると、エピソードが考えやすくなる、というメリットがあります。

 

「コミュニケーション能力を発揮した経験は?」ということを考えるより、「今まで誰かの行動を変えるたことはあるか?」と考える方がより具体的な体験談を思いつきやすくなることと思います。


例えば文化祭でモチベーションが低い子に仕事を割り振ったとか、塾講師のアルバイトで勉強を楽しくするように考えてみた と言ったようなことが思いつけそうです。

 

そんなわけで、今日は「便利な言葉を再度疑ってみよう」というテーマでした。