くちばしコンサルティング

人事や経営を学べるブログ。中小企業診断士・人事コンサルタント山本遼が書いています。

採用選考の通過率を上げるための戦略について(就活生・転職者向けエントリ) 3

ここまでは採用側の目線を中心に考えてみました。逆に言うとこれは”面接で提示すべきゴール”を探し出すこととも言えます。例えば、先のコピー機の出張修理担当者の例では運転免許必須・トラブルを抱えた顧客に嫌な思いをさせない程度の会話力(提案も出来ればなお可)・機械の内部構造を理解出来る というのが相手の求める人物像だと類推しました。この会社から内定を得ようと思うならば、私は「運転免許があり」「様々な年代の顧客といさかい無く話すことが出来」「機械のトラブルを解決し」「ついでに自社の製品を売り込んでくることができ」る人物なのですよ、ということが言えればOKということになります。(実際にはもっともっとたくさんありますけどね)
これらが見えてきたら、一度確認をしておいた方が良いです。これら全てを兼ね備えた人は本当に狙いの企業で仕事が出来る人なのか?(あるいは出来るようになりそうな人なのか)まぁ、「伝票処理も速いほうが良かろう」とか「ついでに顧客の電気工事も出来た方が良いだろう」とか、あったらいいな、レベルの内容も出てくると思いますが、それまで全てを兼ね備えている人と言うのは存在しませんし、優先順位で劣るなと思えばその要素は一旦無視してもOKと思います。業務上都合が悪くなってきたら追々対応するということとして、今は面接において欠かせない要素の掘り起こしにつとめましょう。
 
さて、受験企業の人材要件のキモが見えてきました。今からはそれぞれについて分析してみることとします。
運転免許については簡単ですね。取りましょう。面接までに取得が不可能そうなのであれば、取得予定ですと言いましょう。(ちゃんと入社までに間に合わせることが前提)
顧客に嫌な思いをさせない程度の会話力 については、少し翻訳が必要そうです。そういった業務経験がある人ならばOKです。新卒や業種転換した転職のように、そういう経験が無い場合は貴方の今までの経験の中でそれに似たような経験が無いかを探してみましょう。例えば飲食店のアルバイトで接客をしたとか、ボランティアをしたとか。
機械の内部構造を理解することができる についても、その企業の取り扱う機械と同様の機械を取り扱ってきた経験があればそれでよいですが、無い場合は別の機械を取り扱ったとか、機械を勉強するのが好きだとか、そもそも新しいことを学ぶのが好きだとか、そういったことをアピールすることになります。当然ながら、後ろになればなるほど効力は弱くなります。

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このように、企業分析(経営分析ももちろんですが、受験企業が固まったあとは業務分析が重要)をし、その上でその要素に合致した自分のエピソードを見つけていく という順番にすることが、就職活動の省力化になります。 以前のエントリでもお話したように、自分年表を作る(棚卸)といった方法では、大変に時間が掛かる上、思い出したくもないようなことまで思い出すことになります。人と比べて「どうせ自分なんて・・・」などの考えをするようになって気持ちが塞いでしまったり、就職活動中にもかかわらず、突然ボランティアなど始めたりすることになるわけですね。そうしたことも無駄だとは言いませんが、こと”狙いの会社から内定を獲得する”というテーマにおいては回り道が過ぎると思います。
 
→自己分析はネタ集め・企業分析はネタ選びのようなイメージ
 
 
そのため、つい最近も学生から質問されましたが、「自己分析のために、自分年表を作成するのは必要ですか?」「他者に自分の強み・弱みを分析して貰った方が良いですか」「ボランティアをした方が良いですか」の問いについては、NOです。ただし、絶対しなくて良いとかしない方が良いと言うことでは無く、それ以外の効率的な方法でネタが集められるのならばしなくて良いし、そうすることによってネタ集めが効率的になったり、普段出てこなかったようなものが出てくるならGOです。 結局は活躍出来ますということを伝えられるようになる、というゴールに至れば良いので、どういう道を辿るかはお好みでどうぞ。